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今夜はじめる人狼ゲーム

「人狼」というコミュニケーションゲームのガイドブックです。
「嘘つき村の人狼」でも深いおつきあいさせていただいているドロッセルマイヤーズさんのお手伝いをさせていただきました。


今夜はじめる人狼ゲーム[カード付きブック]/スモール出版

装丁、本文デザイン、カードデザイン、イラストレーション(一部)を担当しています。

ゲームブック形式というとわかりやすいと思いますが、
フローチャートにしたがって読み上げていくだけで、
人狼ゲームの仕組みを理解し、進行が出来てしまうという本です。

個人的に、
人狼ゲームの司会をするときに、確認もれがないか不安になったりするのですが、
これがあれば安心だと思うような本に仕上がりました。
専用のメモ用ページもあります。

著者は真城七子さんで、
役職それぞれの世界観の文章や、オススメのカードセット、コツなど読み物としてもおすすめです。

2013年に出版したのですが、いまだに時折話題に出してくださる方がいて、
デザインをほめていただけるので、その度に励まされています。

著者の方とタッグを組んで何度もデザインをしてきているのですが、
この時はその真骨頂というか、それまでのコミュニケーションで煮詰めてきたものが、
一気にパーンと弾けるみたいな感じでデザインを進められたので、
作っていて本当に楽しかったです。

HYKE -The Animation-

アートディレクションを担当したボードゲーム「HYKE」を原作としたアニメが
制作されることになりました!

……というエイプリルフールネタのサイトを制作しました。
プロデューサーの渡辺さんから戸部淑さんのイラストが届いたときは、
手抜きのない出来映えで、感動のあまり思わず笑ってしまいました。
それならば本気でやりきろうとドメインを取ったりして、
エイプリルフールの仕掛けは初めてでしたが、楽しかったです!

こういう主張することがはっきりしている広告デザインは、
とにかく、楽しい、の一言に尽きます。
タイトルが目立つように、あおりが目立つように、イラストが活きるようになど、
考えることが単純明快なので、短距離走を全力疾走するかんじなのです。

そして、
購入者特典のカードも制作しました。

トレーディングカード風のデザインということで、
経験のないタイプのものだったのですが、こちらも作っていて楽しかったです。

参考にいくつかトレーディングカードを見てみたのですが、
実は細かく作り込んでるんですね。
手にしたときにうれしくなる華やかさ、豪華さ、というのも
多くの人を惹きつける理由のような気がしました。

数に限りがあるそうですが、早めに購入すると特典でつきます。
HYKEゲーム中に使うことができるので、
ご購入の際にはぜひ遊んでみてください。

うそつきばかり(ロゴ/マニュアル)

ロゴのデザインをさせてもらったボードゲームサークル「篠原遊戯重工」の
デビュー作のゲームタイトルロゴ、マニュアルのデザインを担当しました。
(サークルロゴについてはこちら

ふたつの袋に入っているタイルの数がどっちが多いかを比べるゲームです。
かたやこっちが多いと言い張り、かたやそれが嘘だと疑う、
それぞれの意見を主張しあい、嘘を見破りあうのです。
このゲームでとくに特徴的なのがコンポーネントで、
タイルを数えるために木のトレイが入っています。
トレイを傾けてタイルを数えている様子がたのしいので、
それをロゴに反映することにしました。

そしてマニュアル。


※内容は開発中のものです

重工の出すゲームですから、やはり取扱説明書としたい、
とタイトルの下に加えちゃいました。

デザインは、
あえて細かいところまで整えるのはやめ、装飾を最小限に抑えることで、
「取扱説明書」らしい無愛想さが出るよう狙いました。

コンポーネントはFactoryLilyさんが制作していて、
布とタイルと木の贅沢なコンポーネントなので、
ぜひ一度見ていただきたいです。

5月13日(日)のゲームマーケットで初お披露目です。
おためしで遊ぶことも出来るそうなので、
おでかけの際にはぜひ覗きにいってみてください。

HYKE

5月13日(日)に東京都立産業貿易センター 台東館 で開催されるゲームマーケットで、
アートディレクション、グラフィックデザインを手がけた「HYKE」が
ドロッセルマイヤーズさんから発売されます。

テーマはずばり「俳句」なんですが、
いかにも和のモチーフというより、もっとモダンな和の解釈をしたもの、
ということで、こんなデザインになりました。

漆の黒、洋紙の手触り、和洋混じった花、金箔などで、
「和」ながらも華やかさのある、凛とした絵に出来たかなと思います。

中身は、用紙のデザインもしています。

ちなみに、私が見つけたわけじゃないのですが、
この大きなおはじきが(私の中では)イチオシのコンポーネントです。
ちょっとずっしりしていて、でもおはじきのかわいらしさや透明感はあって。

そして、いったいどういうゲームなのかというと、
俳句を詠んであそぼう!というパーティーゲームです。

私も開発中になんどか遊ばせてもらいました。
最初は俳句を詠むなんて…と思いましたが、意外と五七五で詠めることに驚きました。
もちろん、うまい句が詠めるという意味じゃなく、
字数を五七五に揃えるのが思っているよりもずっと簡単で楽しいのです。
何度か遊んでいると、
うまいかどうかなんて考えずにとにかく思いついたら手を挙げて詠んだほうが断然楽しい、
と思えてきました。
慣れてくるとその中で工夫をこらす楽しみも分かってくるんだろうなあと思います。

ルール、発売日、価格など詳しくはドロッセルマイヤーズさんの紹介記事を見てください。
12日のデザインフェスタ(先行販売があります)、
13日のゲームマーケットには私もお手伝いに行っていますので、
来てくださる方はぜひ声をかけてくださいね。

ボリビアの三目並べ

友人がいま世界一周の旅に出ているのですが、
行く先々で見つけた雑貨を「地球屋」というウェブショップで販売することになりました。

第一弾はボリビアの雑貨。
友人のツイートやショップの事前告知で見て気になっていたゲームがほしくて、
入荷の知らせを見ておおあわてで買いました。

ひつじときつねの三目並べです。

盤面の柄もすてきだし、
コマの作りもけっこう細かくてかわいい。
持った時に重みがあるのもいい感じです。


きつね「食いたいなー」
ひつじ「やだなー」

ひつじの目が意外とこわい感じなのもこういう海外の雑貨ならではな気がします。

ルドというゲームも盤面のイラストがよくてとてもほしかったんですが、
こちらはすでに売り切れていました。

ひとまず目当てのものだけでもと購入したのですが、
ほかにもいろいろおもしろそうなものがあるので、
改めてゆっくり見て回りたいと思います。

友人のブログはこちらです。

World Traveler Diary

ニューヨークから始まって、アメリカ横断、南下してきていまは南米にいるようです。
私もなんどか海外旅行をしていますが、整った都市が多かったので、
南米のレポートを読むと、見たことのない景色なんだろうなと、あこがれます。

泊まったところや移動手段などの細かいメモも多いので、
実際に旅行される方にもオススメしたいブログです。

Webゲーム イメージボード

「モンQ」の経緯はこちら

疲れをいやすといえば温泉。
ラフの途中では窓から女湯をのぞいている吸血鬼も描いたりしていました。

裸になる時間が長い温泉は尻子玉を取るチャンスですが、
このすでに河童の手ににぎられている尻子玉はいったい誰のものなのか……。
ゾンビが温泉に入ったらいったいどうなってしまうのか……。
とか考えながら描くのが楽しかったです。

Webゲーム ラフ

「モンQ」の経緯はこちら

このころ河童がだいぶお気に入りだったようです。

イメージボードはこちら

Webゲーム キャラクターデザイン

日ごろ人を脅す仕事に勤しむモンスターたちが、
疲れをいやしにやってくるリゾートで起こる事件……。

というのが、モンQこと「モンスターの休日」の舞台設定です。

「人狼」というコミュニケーションゲームの世界観やキャラクターをアレンジして、
もっと親しみやすいWebゲームにしようと、友人たちと立ち上げたプロジェクトでした。

残念ながら公開まで行きませんでしたが、
世界観を考えたり、キャラクターを描き起こしたりするのがとても楽しかったです。

イメージボードはこちら
ラフはこちら

欧州伝承推理ゲーム 嘘つき村の人狼

輸入ボードゲームショップ「ドロッセルマイヤーズ」さん主催で、
人狼という伝統ゲームを大人数でやろうというイベントを開催することになりました。

私はアートディレクターとしてデザイン全般まかせていただきつつ、
企画自体にもいろいろ口やら手やらを出させていただいています。

告知サイトはこちらです。
欧州伝承推理ゲーム 嘘つき村の人狼

今出ているのは第一弾イメージビジュアルで、
いろいろバージョンアップするはずの最終形イメージビジュアルを作っているところです。

2月8日(水)にはチケットが発売されるので、
ご参加いただけると嬉しいです!

詳しくはドロッセルマイヤーズさんのブログで説明して行く予定ですので、
ぜひ見に行ってみてください。

人狼についてご説明しておくと。

私がふだん遊んでいるボードゲーム、テーブルゲームの一種なのですが、
人が集まって会話で進めるゲームです。
最低限、配役カードが必要なだけで、ほかにサイコロもコマもボードも使いません。

参加する人たちはみな、ある村の住人ということになるのですが、
その中にまぎれている人狼を探し出すことになります。
人狼役はランダムに決まり、他の人はその人がそうだ、ということを知ることは出来ません。
人狼は毎晩ひとりずつ村人を襲うので、
昼間に仲間から人狼らしき人を一人選んで犠牲になってもらうことで、
なんとか退治したいと考えます。

昼にみんなで話し合い、犠牲者を決め、夜は人狼の襲撃におびえながら休みます。
(実際はそれぞれ数分ずつで進みます)
そうして、人狼を退治するか、人狼に対抗出来ないくらい村人が減ると、
勝敗が決まるというわけです。
村人を助ける特別な能力を持った村人もいます。

いろいろな特別ルールや能力があり、そこから選んでゲームを作りますし、
なにより会話で成り立つゲームなので、毎回毎回違う印象のゲームになるのが魅力なのです。

アダムとイヴ

11月の終わりに、
ドロッセルマイヤーズボードゲームマート(以後ドロッセルマイヤーズ)さんが出した
「アダムとイヴ」のアートディレクションおよびデザインを手がけました。

2人で協力して目的を達成するカードゲームです。

かんたんにでもポーカーを知っていると理解しやすいと思いますが、
要は数字を順番に並べるか、同じ数字を集めると点数になるよ、というルールです。

ただ、どちらが強いかを決めるのではなく、
ふたりでそれぞれカードを捨てては引いて、おなじ組み合わせにしましょう、というゲームで、
言葉で相談せずに、相手が捨てたカードで相手がなにを集めているかを推察します。

すれちがったり通じ合ったりするのがとてもよく分かる、
会話しているような感覚を味わえるゲームです。

複数のパッケージを持ち寄って3人以上のためのルールも入っているのですが、
それはそれでわーわー騒ぎながら遊べるのでおすすめ!

詳しくは、ドロッセルマイヤーズさんのブログをぜひ読んでみてください。

ここにいっちょまえにもインタビューが載ってたりします。

ボードゲームは大好きでよくともだちとやっているので、
そのデザインに関われたのがとてもうれしいです。

デザインをほめてくださるコメントなどを見かけて、
舞い上がっているここ最近のわたしです。